日本獣医師会からの声明文(2月28日)

香港で新型コロナウイルス感染者の飼育犬から弱陽性反応が出た事例について


香港・漁農自然護理署は 2 月 28 日、新型コロナウイルス感染者の家庭で飼育

されていた犬から同ウイルスの弱陽性反応が出たと発表しました。

しかし、日本獣医師会は、日本におけるペットの新型コロナウイルス感染は

現時点では問題とならないと考えます。

香港の例は、体にたまたま付着したウイルスの遺伝子を PCR で検出した可能

性が考えられます。また、報告された事例は本件 1 例のみであり、犬にウイルス

が感染し、犬の体内で増殖して排出されたと確認されてはいません。

むしろ本事例は、新型コロナウイルスが飼育者から犬に移行したものと考え

るのが妥当であり、現時点では、飼育者がしっかりした感染防御の対応をとるこ

とが最も重要だと考えます。


令和 2 年 2 月 28 日

公益社団法人 日本獣医師 会

※令和 2 年 3 月 5 日追記:


本件については、最新情報が以下に公開されています。

〇国際獣疫事務局(OIE)ホームページ Q&A

https://www.oie.int/scientific-expertise/specific-information-andrecommendations/questions-and-answers-on-2019novel-coronavirus/

〇香港政府プレスリリース

https://www.info.gov.hk/gia/general/202003/04/P2020030400658.htm

麻布大学 ヒトと動物の共生科学センター Center for Human and Animal Symbiosis Science

麻布大学では、文部科学省私立大学ブランディング事業にて「動物共生科学の創生による、ヒト健康社会の実現」(平成29年度ー32年度)が採択され、多くの成果を得、また高く評価されてきました。本研究センターはその後継として、麻布大学生物科学総合研究所に設置されたものです。これまでの高い研究力や多くの知見をさらに発展させ、ヒトと動物の共生を進め、両者の互恵的健康支援を進めてまいります。